「万里の長城」と呼ばれた防潮堤で有名になった田老からリアス海岸を北上すると須賀の小本漁港がある。この漁港も津波に襲われ大きな被害をこうむった。 岸壁から防潮堤は、ワンボックスカーを2台重ねたより高いから5メートルほどだろ [...]
石巻線の終着駅が女川駅で、なだらかな坂を下ると港にでる。この辺りが町の中心街で、壊滅的な被害を受けている。2、3階の建物はほとんどが津波に流されてしまい、残ったのは規模の大きいRC造とS造の建築物だけだった。そんな中で横 [...]
陸前高田はU字形の湾の一番奥にある。この街は東北地方ではめずらしく気仙沼港のような大型漁船の基地漁港はなく、震災以前は海岸線に沿って海浜公園と海水浴場が細ながく広がった人々の憩いの場所だった。この高田松原公園は、陸側に平 [...]
気仙沼湾の入り口に、人の住む島として東北地方最大の気仙沼大島(面積9.05キロ平方メートル)がある。この大島が湾の入り口にあるので、防波堤の役目をして、奥まった気仙沼漁港は天然の良港になっている。 気仙沼港から静かな湾を [...]
防潮堤を破壊した津波の威力に持ちこたえたマンションがある。 石巻と気仙沼の間に南三陸町がある。町の中心を抜け海岸へ向かうとすぐに志津川湾にでる。湾の奥に防潮堤に囲まれた松原公園があり、その公園の湾の一番奥に防潮堤に寄り添 [...]
東北太平洋沖地震の被害は津波によるものが甚大で、それに比べると地震による家屋の倒壊などの揺れによる被害はそれほど多くはない。もちろん家屋内の設備や構造の歪みや亀裂は広い範囲で被害を受けている。宿泊した一関の旅館でも天井が [...]
小林浩志(写真家)
ここで掲載する写真は、時代の最先端をいく建築だけでなく、歴史的な建造物や自然の中にあるものだ。しかも何の脈絡もなく並んでいる。何故、その写真をピックアップしたかは、40年近く建築写真を撮り続けている僕の勘というしかない。カメラを向けた先の建築に込められたメッセージ、それが僕に与えた思いを、写真を通して表現しているにすぎない。他の人たちのように言葉にはできないことを写真で語っている。 さらにいえば、僕は写真をただ時系列的に、淡々と並べていきたいと考えている。それは映像のようなもので、連続して見せることによって、時の流れの中で、ゆらゆら揺れ続けている不安定な世界を表現している。もし、掲載している写真が気になったら、僕のサイトに入り、その写真から連続している写真の流れを見てほしい。僕が何に惹きつけられているのか、よくわかるはずだ。 写真が議論のきっかけになることを願っている。
徳井正樹(建築家)